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2019年01月07日

長崎・天草地方の潜伏キリシタン関連遺産

こんにちは
三ノ宮営業所の和田です。

今回は、今年世界文化遺産に登録された

「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」

をご紹介いたします。

大航海時代、ポルトガル船で海を渡ってきた外国人宣教師たちによって日本で布教されたキリスト教は、外国からの貿易港であった長崎近辺に住む人々の心に深く刻まれました。
その後17世紀から19世紀の間はキリスト教が禁じられましたが、信仰は密かに守り続けられ、「潜伏キリシタン」という人々を生み出しました。

今回登録された世界遺産は、その独自の祈りが捧げられた集落や解禁後に建てられた教会など12の資産で構成されています。
12箇所すべてをまわってきましたので、駆け足で紹介したいと思います。

 仝蕎訐(南島原市)
禁教初期に島原半島南部と天草地方のキリシタンが起こした「島原・天草一揆」の舞台。この乱をきっかけにポルトガル船の来航が禁止され、長い鎖国の時代がはじまりました。
原城は戦いのあと徹底的に破壊され面影はほとんど無くなっていますが、総大将である「天草四郎」の像が建っています。

原城


平戸島の聖地と集落 安満岳と春日集落(平戸市)
古来より崇敬された山岳や島といった自然を聖地として拝み、密かに信仰を続けた集落。
集落跡は現在海に向かって続く棚田となっており、小高い丘に登れば山と集落を一望できます。

春日集落


平戸島の聖地と集落 中江ノ島(平戸市)
キリシタンの処刑が行われた中江ノ島を聖地とし、洗礼などに使う聖水採取の場となりました。現在でも聖地とされているため、一般人の上陸は禁止されており、対岸から遠望するのみとなります。

中江ノ島


天草の崎津集落(熊本県天草市)
唯一熊本県にある構成資産。アワビ貝の内側に見つけたマリア様の姿に似た模様を崇拝するなど、漁村ならではの祈りを密かに続けた集落です。キリスト教解禁後に建てられた崎津集落があります。

崎津集落


ァヽ鯵い僚伉貼戸(長崎市:写真左)
Αヽ鯵い梁臾扈戸(長崎市:写真右)

出津集落は、聖画像をひそかに拝み、独自に教理書をつくって信仰を続けた集落。キリスト教解禁後はド・ロ神父の指導のもと生活が向上し、神父の設計による教会堂も建立されました。
また大野集落は、表向きは仏教や神道を装いながら、隠れキリシタンとして祈りを捧げてきた集落。キリスト教解禁後は出津教会堂に通っていましたが、ド・ロ神父の指導により自分たちの集落に教会をつくりました。

出津集落
大野集落


А々島の集落(佐世保市)
佐世保市の郊外、相浦から船で50分の小さな島。島の仏教寺院で「マリア観音像」に密かな祈りを捧げてきました。キリスト教解禁後、本来のカトリックに復帰し島の中心に教会堂が建てられました。

黒島


野崎島の集落跡(小値賀町)
外海の潜伏キリシタンが神道の聖地であった野崎島に移住。現在は無人島ですが、キリスト教解禁後に建てられた旧野首教会だけが残されています。現在の島内は簡易宿泊施設が1件あるのみで、五島列島にある小値賀島からの船が1日2本。長崎本土からの日帰りができないため注意。

野崎島集落


頭ヶ島の集落(新上五島町)
外海の潜伏キリシタンが、病人の療養地であった頭ヶ島に移住。キリスト教解禁後に建立された教会は、潜伏キリシタンの指導者が住んでいた屋敷の近くに、信徒自らが石を積み上げてつくりました。

頭ヶ島


久賀島の集落(五島市)
外海の潜伏キリシタンが久賀島の未開地に移住。従来の仏教集落から離れた場所を開拓し集落をつくりました。キリスト教解禁後に建てられた木造の旧五輪天主堂が残っています。

久賀島集落


奈留島の江上集落(五島市)
奈留島の人里離れたわずかな農地を開拓した場所。キリスト教解禁後に建てられた江上天主堂は、湿気が多い風土から床下が高くなっているのが特徴です。

江上集落


 大浦天主堂(長崎市)
長崎開港後、居留地の西洋人のために建てられた教会堂。
約2世紀続いた禁教が終わる頃、潜伏キリシタンと宣教師が出会い「信徒発見」が起こった場所となりました。これがきっかけで、潜伏キリシタンが本来のカトリックに復帰し、集落ごとに教会堂が建ち始めました。

大浦天主堂


以上12の資産が今回、世界文化遺産に登録されました。

※※教会見学の際の注意点※※
教会行事が開催される場合があることや、一度にたくさんの観光客を受け入れることができないため、大浦天主堂以外の教会の見学には管轄する観光協会に事前連絡が必要です。野崎島の集落は無人島のため7日前までの連絡が必要なので特に要注意。
現在でも祈りの場であるため、ミサや冠婚葬祭などで急遽見学不可になる場合もあります。堂内での写真撮影や祭壇への立ち入りは原則禁止なのでご注意下さい。
そして潜伏キリシタンが暮らしていた場所故に、人里離れた集落や島に位置していることが多く、アクセスが非常に不便なところが多いです。
また姫路城や法隆寺など他の世界遺産にみられるような立派な建造物があるわけではなく(現存する教会はキリスト教解禁後に建てられたものであり、潜伏キリシタンがいた集落の歴史そのものが世界遺産なのです)、予備知識がないと価値が分かりづらいため、島にある資産を見学する際などは、是非ガイド付きのツアーに申し込んでいただければと思います。

長崎と天草にある教会巡り。今も信仰が息づく、祈りと安らぎの地へぜひ行ってみてはいかがでしょうか。
ご旅行の相談お待ちしております。

三ノ宮営業所
和田 意知朗

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saskobe at 12:00│Comments(0)国内 | 九州

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